精神障害者が障害者雇用で東京一人暮らしできるのか?ブログ

23歳の時に双極性障害を患ってから10年。一般雇用で様々な職種を経験してきましたが最長で2年ほどしか続かず。そんな訳でずっと実家暮らしでいたのですが一人暮らしをするために仕事が続けられるよう障害者雇用など様々な制度を駆使して自立を目指すことにしました。質問などありましたらできるだけ答えたいと思ってますのでコメント欄やtwitterのDMでご連絡ください。

生きづらさの原因は子供の頃のトラウマかも!?アダルトチルドレンと呼ばれる人の心理

アダルトチルドレン」という用語をご存知でしょうか?
わたしも精神病や心理学についての本を読み漁っているときに知った言葉で、それまで一度も聞いたことなかったのであまりメジャーな言葉ではないかもしれません。
直訳すると「大人子ども」になるので、大人になりきれなかった大人とイメージしてしまうかもしれませんがそうではありません。
今回は生きづらさの原因になり得るアダルトチルドレンについてお話したいと思います。

アダルトチルドレンとは何?

アダルトチルドレンとは子どもの頃に親との関係のなかでトラウマができ、自分にとって生きづらい物事の捉え方や感じ方をしてしまう大人のことを指します。医学的な病名ではありません。
捉え方や感じ方の例としては

・自分の考えに自信がもてない
・自分が感じたことを素直に人に言えない
・自分のことを物凄く責める
・人と親密な関係性がもてない
・まじめで責任を感じすぎる
・他人からの肯定がないと安心できない
・親の意見に自分の考えが揺さぶられる

他にもたくさんありますが、わたし自身も感じているのは上記にようなことです。
ざっくりまとめると、人の顔色を伺う八方美人タイプで表面上では親密に見えるが自分に自信がないため自分の本音を出すことができず浅い関係性しか築けない。親密な関係を築きたいが方法がわからなかったり勇気が出せない。そのため人から肯定されづらく自己否定しはじめると止まることなく自分をどんどん傷つけます。

アダルトチルドレンの原因となる機能不全家族

アダルトチルドレンは子どもの頃の親との関係から生まれると話しましたが、そのような家庭のことを「機能不全家族」と呼んでいます。
これは子どもの立場から見て家族として機能していない家族です。
虐待というハッキリと気付けるものから、意見や人格を尊重してもらえないことや人の目を気にし衝突は避けて表面上は良く見えるなど気付きにくいものまで機能不全家族の定義は様々です。
機能不全家族の例としては

・身体的・精神的な虐待が起こっている家族
・他人の目を気にし表面は仲が良く理想的に見える家族
・夫婦間や嫁姑間など家族内で揉めることが多い仲の悪い家族
・子どもを過度に甘やかしている家族

などがあります。
自分を育ててくれた親のことを「機能不全」と思うのはとても酷いことのように思うかもしれません。
しかし、心が優しい人ほど家族のことを機能不全なんていうことに抵抗があるでしょう。しかし血のつながった家族であっても価値観が合う合わないがあるのは当然なのです。
機能不全家族とはダメな家族ということではありません。
「わたしにとって」合わない家族ということなのです。

アダルトチルドレンから解放されるには?

自分を許す自己受容

機能不全家族と思う前、わたしは小さい頃からずっと一般的な良い親のもとで育ってきたと思っていました
あるときわたしは精神病を患い、生きていくことがとてもしんどくなりました。
わたしには兄弟がいますが弟も妹も普通に人生を生きていけています。
同じ親に育てられてきたのにわたしだけがうまく生きていけないのだから自分のせいなのだと自分を責めるようになりました。
しかし「親であっても他人と同じように性格や考え方など価値観が合う合わないはある」ということに気付けたとき、自分のせいだけではないかもしれないと徐々に思えるようになっていきました。

この権利はあっても良いのではないでしょうか。

そして家族をも許す

うちは機能不全家族かもしれないと気付いたばかりの頃は親を恨みたい責めたい気持ちがすごくありました。
もっと子育てについて学んでいる親だったら。なんでこんなに知識もない馬鹿な人が親になってるんだろう。
そんな風にも思っていました。
でも悪意があってそう育ててきたわけではないのはわかっていたし、年月が経っていくにつれて親を許せるようになっていきました。
親だって完璧ではない。
そう思うとわたしにとっては最悪だったかもしれないけどそれも仕方ないと本当に思えるようになってきています。
その代わり親のような家族には絶対にしないと心に決めています。

家族からの自立

できることなら実家から離れて一人暮らしをする方がアダルトチルドレンから抜け出せると思っています。
わたしの場合は仕事を長く続けることがなかなかできず経済的な面で現実的に一人暮らしができなかったのですが、20代前半は正直やれる自信もあまりありませんでした。
自立支援控除や国民年金の免除などめんどくさい手続きは母親がいつの間にか調べてくれていて教えてくれたことをやるだけだったし、料理洗濯掃除も全部やってくれていました。
20代後半から自立したい気持ちが少し出てきて自分で掃除洗濯はするようになりました。
しかし仕事が続かないので経済的な面がどうしても不安で何年も一人暮らしできずにいましたが、何か方法がないか本気で探してみた結果、障害者雇用障害年金にたどり着き、やっと一人暮らしを踏み出したところです。

知識を得て自分を知る

わたしはアダルトチルドレンという言葉を知るまでは自分の中にすべての原因があると思っていました。
そのためうつ状態が続いて働いていないときは図書館にいってうつ病についての本や心理学の本など、なんでこんなに不安になったり他人のことを気にしてしまうのか、自分の何が原因なのかばかりを探していました。
知識がないと原因や納得できる理由がわからず、結局自分を責めて続けることになるような気がします。
太古の昔から人は危険を察知するために最悪の想定をする必要があったためネガティブな思考をしてしまうという脳科学の研究があります。
ましてうつ病を患っていては自己否定が強くなるのも無理はありません。
そのため本でもyoutubeでもカウンセリングでも良いので知識を得て、自分ではない外部に原因を見つけるのも生きやすい人生にするために大事なことなんじゃないだろうかと思います。

まとめ

アダルトチルドレンについていかがでしたでしょうか?
この言葉を初めて聞いた人の中にはもっと知りたくなった人もいるかもしれません。
わたしが読んだのは「アダルトチルドレンと家族」という精神科の先生が書かれている本でアダルトチルドレンになってしまう環境や対処の仕方など事例も書かれておりわかりやすかったので気になった人は是非読んで見てください。